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夜の散歩

夜、散歩するのが好きで、ふらふらと出かけます。
男ひとりでうろうろしていると怪しまれるので、女将を伴って。
風呂上がりの火照った頬に涼しい夜風を受けながら歩くのが好きです。
というと気取った感じになりますが、実際は
( 誰も見ていないことを確かめてから )Tシャツの裾をたくし上げ、
腹に夜風を受けながらブラブラするのが好きです。

散歩は林の脇を通るルートを選ぶのですが、昨夜はその茂みの中に
かすかに光る小さな「点」をみつけました。
 です。 

いっぴきだけ、ゆっくりと点滅していました。
近づいてしばらく見とれていましたが、
飛び去る気配はなく、じっとしている様子。
少し下ったところに小さな川 というか 流れ があるので、
そこから飛んできたのでしょう。
成虫の期間は約1週間から2週間。
短い命を精一杯生きているような力強い光でした。
何年ぶりでしょうか、蛍を観るなんて。

いろいろな事が考えられる蛍とぶ  山頭火

夜、散歩をすると、思わぬ出会いがあります。
何年か前、 セミの羽化  に遭遇しました。
観ようとしても、簡単に観られるものではありません。

その時の光景は、いま思い出してもうっとりするほど美しいものでした。
セミの羽化の映像というと、たいていセミの腹側から撮影したもので、
「節足動物」のあの足が見え、興ざめします。
しかし、私が目撃したそれは、背中側からのものでした。

それはそれは感動的な光景でした。
あの透明な美しい色は、どう表現したらよいのでしょう。
若緑、浅緑、薄緑 どれも違う。
決して人工的に創りだすことのできない、まさに天然色でした。

この世のものとも思えぬ美しい色の 「 紗のきもの 」(そのくらい透明でした)を
纏った美女が、胸元で両袖を重ね、つぶらな瞳で遠くを見つめ、恋しい人を想う。
そんな風情を漂わせながら、街灯の光に照らされて、ヌラヌラと妖しく輝いていました。

夜の散歩、お薦めいたします。
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テーマカラー

現代は、価格だけ 味だけ で他店に勝てる時代ではありません。
そんななか、色・香り・音楽など人間の五感に訴えるアイデアが注目されています。
そこで今日は、色に関する話をご紹介します。

チェーン店を例にとってみると、
マクドナルドは 
モスバーガーは 
吉野家は 黄色
松屋は オレンジ

どこもテーマカラーをもってます。

同じハンバーガーショップなのに、マクドナルドとモスバーガーはなぜ色が違うのか?

それは対象とするお客様の違いにあります。
は 情熱・やる気 を感じさせると共に、店にいる時間が短くても、
長時間滞在したような錯覚を起こさせる色です。
マクドナルドは客単価が低いため、お客様の回転効率を求めています。

そしてマックといえば定番のMのマーク。
昔は角張った黄色のMでしたが、
このMのマークをアーチ状にした結果、売り上げが大幅に伸びたそうです。
それは、私たちの潜在意識を狙ったマーケティングでした。

アーチを描いたMは、乳房をイメージして作ったということです。
小さいころからお世話になっている母親をイメージし、
親しみをおぼえる“かたち”なのでしょうか。
そしてこのMを黄色にして太陽の元気なイメージを与え、現在のロゴとなりました。

一方、モスバーガーの は、とても落ち着いた色です。
そういえば、スターバックスも緑色ですね。
この2つの店の共通点は、客単価がとても高いこと。
そしてどちらの店も、雰囲気も一緒に販売しています。
お客様に長時間お店でくつろいでいただくため、刺激的な色は決して使いません。

スターバックス店内には、「コーヒー受け取り口」 などという紙は貼ってありません。
「ランプの下でお待ちください。」 とお洒落な オレンジのランプ
下で待ちます。

さて、当店「百日紅」のテーマカラーは 藍色 。 寒色です。
でも、いつも 元気な 「藍色」 です。
そして、お客様にゆっくりとくつろいでいただけるよう、日々努力しています。
    

色のはなし 2

昨日、お招きしたゲストの一人は「ステンドグラス」の先生。試食会終了後、
さっそくチャッカリご自宅にお邪魔して、数々の作品を観せていただきました。
和のテイストたっぷりの行燈(あんどん)、ティファニーのレプリカ、オリジナルのランプ。

その中のひとつをお借りしてきました。店の 「黒のギャラリー」 に飾るためです。
実際に飾ってみて、気に入ったら譲っていただこうと思いまして・・・。
こんなスタンドです。

スタンド

携帯画像なので、本当の色ををお伝えできないのが残念です。
この「青」に心惹かれました。
抑えた「」、深い「」、明りを燈すと、これまたすい込まれるような「」!
決めたっ!

二代目「百日紅」のイメージカラーは、“藍色”です。暖簾・のぼり・座布団、みんな“藍色”です。
2月3日からは、「藍色のぼり」を目印においでください。

色のはなし

昨日1月2日、NHKヒューマンドキュメンタリー「色と生きる 志村ふくみ」 を拝見しました。
人間国宝の染色家「志村ふくみ」さん。恥ずかしながら、この番組を観るまでお名前も存じませんでした。86歳とは思えぬほど、凛として美しく、語る言葉に力のある方でした。
四季折々の植物から取り出した色で糸を染め、無限の色彩を織りなす志村さんの草木染めは、絶大な人気を博しているそうです。
色を観念的にとらえ、淡々と語る志村さん。ひとつの転機となったのは「ゲーテの色彩環」との出会いでした。

ゲーテの色彩環
ゲーテが1809年に描いた色彩環(ゲーテミュージアム所蔵)

ゲーテといえば、悪魔メフィストに魂を売った「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」などの作品を残した作家。また、70歳を過ぎてから17歳の少女に恋をした元気なじいさん、くらいに思っていましたが、科学者でもあったんですね。知りませんでした。
なんでもニュートンの光学では、光は屈折率の違いによって七つの色光に分解され、
色彩は色光の波長により赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の直線として分析される。
ゲーテは、色彩が屈折率という数量的な性質に還元されて理解されることが気に入らなかった。
色彩は光の行為である。行為であり、受苦である。(『色彩論』まえがき) 難しい

色彩は単なる主観でも単なる客観でもなく、人間の眼の感覚と、自然たる光の共同作業によって生成するものであると。そして「色彩環」という概念を用いて「色」を捉えたのです。この辺が志村さんの心の琴線に触れたのでしょう。

日本には「赤紫」という色があります。しかしニュートンさんの「色彩直線」では、赤と紫は直線の両端。「赤紫」などという表現はありえません。しかし、ゲーテさんの「色彩環」なら、ほら、赤と紫はお隣同士。

なんだか難しくなってきましたので、ちょっと話題の向きを変えます。
日本語は「色」を表す語彙が実に豊富です。
裏葉柳うらはやなぎ」 「東雲色 しののめいろ」 「媚茶 こびちゃ」 「御召御納戸 おめしおなんど」 「瓶覗 かめのぞき
蕎麦切色 そばきりいろ」なんていう色もあります。薄いブルーといった感じです。
ちなみに二代目「百日紅(さるすべり)」のホームページ全体の背景色は、この蕎麦切色です。

もうひとつ青系統の色に「浅葱色」というのがあります。コバルトブルーとでも申しましょうか。この色を転じて「浅葱裏」ということばをご存知でしょうか。
Wikipediaによると、
「浅葱裏(あさぎうら)は、浅葱色の裏地のことであるが、江戸吉原などの遊郭で、江戸勤番の野暮な田舎侍を嘲ってこのように言った。
彼らが紺色の着物の裏に浅葱木綿を用いることが多かったからである。 無粋野暮の骨頂として遊里のふられ者の標本となった。」

ところで、初代「百日紅」の暖簾の色は何色でしょう。今でこそ六年の歳月を経て日に焼け、色あせてしまいましたが、開店当初はどんな色をしていたのでしょうか。
弁柄色べんがらいろ」?

初代「百日紅」
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プロフィール

二代目「百日紅」

Author:二代目「百日紅」
埼玉県日高市にある石臼碾き手打ちそば屋「百日紅」の二代目店主です。そばの話、趣味の話、小さな旅の話、そしてヒトやモノとの出会い。
日々、感じたことをつぶやきます。

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