≫2012年01月

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御礼 開店1周年

2月3日、節分の日は、2代目 百日紅開店記念日
振り返ってみると、あっという間でした。
先代から蕎麦の打ち方から営業のノウハウまで、多くを教わっての開店でしたが、
いざ店を始めてみると、苦労、失敗の連続でした。
これからどうなるのか、と途方に暮れたことも...。
そんな中で、多くのお客様から頂いた、 「おいしかったよ」 の言葉。
このひとことが、疲れ切った私どもスタッフに明日の活力を与えてくれました。
「よっしゃ、明日もやるぞ!」


1年間、がんばることができたのは、ひとえにお客様の叱咤激励のおかげです。
今後とも、2代目百日紅を、宜しくお願い申し上げます。
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明日は粗碾き

最近、レコードの話ばかりしておりますが、蕎麦もちゃんと打っております。

明日は、「 粗碾きデー 」。
埼玉県日高の予報は “ 雪 ” ですが、 美味しい 常陸秋そばの粗碾き を用意して
皆様のご来店をお待ちしております。

川越成田不動尊蚤の市 (川越骨董市)

そういえば、レコード黎明期の音楽評論家 あらえびす が戦前に発表した著
「名曲決定盤」の中で書いていたっけ。
彼はチェコのバイオリニスト、ミロスラフ・コチアンのレコードを骨董市で、
捨て値同然で手に入れた由。


この人のレコードは、1903年に入れたコロンビアの片面3枚のみ。
私は国内のレコード店で見かけたことはありませんし、
海外のオークションでもめったに出ません。
それが故、私はこのことが頭から離れず、いまだに機会を見ては
川越にある成田不動尊の境内で、毎月28日に開かれる骨董市に足を運びます。


今までのところ、あらえびす ほどの掘り出し物はまだありませんが、
幾ばくかの収穫はありました。
そのうちの一枚がこれです。


   prihoda.jpg


コチアンと同国の出のバイオリニスト、ワーシャ・プシホダの独逸ポリドール盤。


この人のレコードは独逸グラモフォンとポリドールに大量にあり、
特にレアなものではないのですが、なぜか市場に出ると国の内外を問わず、
とにかく値が高い。その独逸ポリドールの一枚がなんと、野口英世一枚で出ていたのです。
即刻購入したのは言うまでもありません。


収録曲はヴィターリのシャコンヌとシューベルトのアヴェ・マリア。


しかし、プシホダは、こういった静かな曲を情緒たっぷり聴かせるよりは
むしろ、テンポが早くて高度な演奏技巧を要する曲を得意とした人。
その真骨頂はパガニーニやサラサーテにあります。
シャコンヌはフランス人ジャック・ティボーの方が良いし、
アヴェ・マリアも同じフランスのユジェーヌ・イザイエを始めとして
素晴らしい演奏が他にいくつもあります。


だから安かったのかな?


川越は近いので、私はこれからも足を運びます。
今度こそ、とんでもない掘り出し物に出会えるかも、と仄かに期待を膨らませて。

蕎麦屋おやじのSPレコード蒐集記 -中古レコード店の想い出- その1 続

(1)サンレコ社 のつづき


この店に足繁く通った理由はもうひとつあります。なんでこのレコードがこんな安い値段で出るの?
という、いわゆる「掘り出し物」がよく出たのです。今でも忘れられないのは、
ウィルヘルム・ケンプの弾いたベートーベンの「ワルトシュタイン・ソナタ」(旧吹き込み)
ドイツ・ポリドール12インチ盤3枚が夏目さん(その後野口さん)2枚で手に入ったことです。
このレコードが、他の店で出たら、この5倍以上はするし、
外国の業者からだってこの値段では絶対に買えないでしょう。


とにかく、この店のレコードの値段は他の店に比べて全般的に安いものでした。
私はオーストリアのバイオリニスト、フリッツ・クライスラーが大好きで、
この人の演奏のSPレコードは全部集めてやろうと思っていたから、
ここで出たクライスラーのレコードが、他に比べて3割から5割安かったのは
本当にありがたかったですね。今私が持っているクライスラーの12インチの
HMV紫盤片面十数枚のすべて、英国HMV赤盤両面四十有余枚のほとんどは
ここで購入したものです。
この店のおかげで、私はクライスラーのライブラリをかなり充実させることができました。
これもひとえにS君のおかげであると今でも思っています。


    kempff   kreisler 


平成3年頃から、新入荷のレコードが店頭に出る機会が減ってきました。
今思えば、その頃は丁度バブルが弾けた時期。
恐らく、サンレコ店主は、顧客の注文が減ったため、
海外にレコードの買い付けに行く頻度を減らさざるを得なくなったのでしょう。


また、私は私で、丁度その頃、あるきっかけから海外のSPレコード業者を知り、
これらの業者からダイレクトにレコードを買うようになっていました。
そうすると、この店から足が遠のくのは自然の成り行き。
あれほど頻繁に通っていたこの店に足を運ぶのを止めてしまいました。


S君が店をやめたとのうわさを耳にしたのは、平成になって5年目くらいのことでしょうか。
店長とついに衝突したらしいと聞きました。S君がその後どうしているかは不明です。
因みに店主もいつの間にか代わってしまい、こちらについてもその後の消息は聞いてません。


(1)「サンレコ社」-おしまい

蕎麦屋おやじのSPレコード蒐集記 -中古レコード店の想い出- その1

(1)サンレコ社


この店はJR池袋駅東口の近くにありました。現状はどうなっているかはわかりません。
が、私が最後に足を運んだときには、既に店主は別の人になっており、SPレコードも扱っていませんでした。

しかし、かつてこの店は専らクラシックのSPレコードを頻繁に仕入れ、
安い値段で我々蒐集家に提供してくれていました。
スリムな雑居ビルの2階をすべて店舗にしたこの店は、
その決して広いとはいえない店舗のほぼ4分の1をSPレコードコーナーに割き、
そこに並ぶレコードの品揃えは、お茶の水の富士レコード社にこそ及ばないものの、
実に見事なものでした。レコードの新入荷も頻繁にあり、私はここでお目当てのレコードを
ずいぶんと手に入れることができたのでした。今から20年と少し前、私は毎月給料日には必ず、
仕事が終わるのを待って、いくばくかのお金を握り締めてこの店に急いだものです。
今日はどんなレコードが入っているだろうか、と期待を膨らませて。
 
この店では、いろんな貴重なレコードに出会いました。
サラサーテ自作自演の「チゴイネルワイゼン」(米国VICTROLA黒両面盤)、 「ツァパテアード」(仏G&T)、
珍品の代表格であるヨアヒムのG&T赤盤「ハンガリー舞曲第2番」(40万円!)、
ネリー・メルバの英G&T盤などなど.....。


         joachim.jpg
      ヨアヒム:ハンガリア舞曲第1番(仏G&T)
      これは後年黒レーベル両面盤として再発売されたもの。
      裏面はハンガリア舞曲第2番。後年海外オークションで入手


私はここの店主とは、はっきり言ってソリが会いませんでした。
彼は当時の私のような若い客を見下し、差別するのです。
この店主の、私への応対は、青二才の分際で骨董レコードに手を出すなんぞ生意気だ、
とでも言わんばかりのもので、私はずいぶんと不快な思いをしました。

この店長は、金持ちの顧客のニーズを受けて、頻繁に海外にレコードの買い付けに
行っていたようでした。彼の顧客の一人であり、私が当時懇意にしていただいていた
あるオーディオショップの社長が、サンレコ店主にもらったというレコードリストを
私に見せてくれたことがあります。店主により「閲覧限定」と記されたリストにあったレコードは、
ゲルハルト=ニキシュ盤、ヨアヒムG&T等壮々たるもので、値段はすべて6桁。
私には絶対に手の届かないものばかりでした。だから、彼にしてみれば、
そういう高価な買い物をする顧客に比べ、僅か数千円のレコードを前に、買うか買わないかで迷ったり、
持ち合わせがないからといって取り置きを求める私のような貧乏客など、
客として遇するに値しないものと映ったのかも知れません。


しかし、この店の唯一の店員であるS君は違いました。
私より4、5歳は若かったであろう彼は、貧乏客の私に対しても丁寧な対応をしてくれ、
欲しいレコードがあるが持ち合わせがない、というときには、給料日まで取り置きもしてくれました。
彼の気遣いがうれしくて、私は店長に不快な思いをさせられても懲りることなくこの店に通ったのでした。
私が今のライブラリを備えることができたのは、彼のおかげもあるのです。   ― つづく ―

蕎麦屋おやじのSPレコード蒐集記 -中古レコード店の想い出-

SPレコードを手に入れる方法は2通りあります。
まず一つは、国内の中古レコード店で買う方法。もうひとつは海外の業者から直接輸入する方法。


前者は、日本の業者が海外から輸入したり、国内の蒐集家から処分を依頼されたレコードを買うものです。
この方法には、店に展示されている実物を見てから買うことができるという利点がありますが、
値段は後者に比べると高いものとなります。


一方後者は、自分で海外からカタログを取り寄せて発注・入金して送ってもらうものです。
この方法では、値段が前者に比べて安い場合が多い反面、現物を見ずに買うことになるため、
想像していたよりも程度が悪かったり、送られてくるのが遅かったり、というリスクが伴います。


最近では、インターネットを利用することによりコレクターは海外から簡単に短期間で
レコードを入手できるようになりました。
しかし、私がSPレコードの蒐集を始めた頃は、個人で海外から輸入するという手法はまだ一般的ではなく、
これらを扱う国内の中古レコード店で買うのが一般的だったように思います。
この頃は今に比べこういう店が多く存在し、それぞれの店に特徴がありました。
次回から、私が通った店 -いまはもうないものが多いですが- についての話をしようと思います。

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プロフィール

二代目「百日紅」

Author:二代目「百日紅」
埼玉県日高市にある石臼碾き手打ちそば屋「百日紅」の二代目店主です。そばの話、趣味の話、小さな旅の話、そしてヒトやモノとの出会い。
日々、感じたことをつぶやきます。

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